浦安市が「いじめ対策」に力を入れているのに、日の出小学校は「いじめ調査アンケート」の回数を大幅に削って、いじめの認知件数と子供たちが助けを求める機会を減らしている

 

長いタイトルだが...まあ、いいか。

 

浦安市全体を考えた場合、教育分野における市の取り組みは、かつてなかったくらいに前向きで熱心だ。

 

今まで問題になっていたことに対して真っ向から受け止め、着実に成果を挙げていると思う。

 

現在の浦安市は、老朽化が進んでいる小学校や中学校の大規模改修工事を積極的に進めている。小中学生を対象としたイベントなども頻繁に行われている。

 

学校の中だけではなくて、通学路の警備員もガチになってきたようで頼もしい。防犯パトロールの回数も増えた。

 

公用車に防犯カメラを取り付けて浦安警察署と連携したり、保護者対象の大規模アンケートを実施したり、市長や教育長が実際に中学生と一緒にランチミーティングを開いたり。

 

学校で最も大きな問題である「いじめ」についても、「浦安市いじめ対策調査委員会」が組織され、真剣な議論が交わされているようだ。

 

さらに、いじめを受けた児童や生徒、保護者からダイレクトに浦安市に相談ができるメールサービスが始まった。

 

この取り組みは全国レベルで考えても画期的で、私は浦安市に住んで本当に良かったと思うし、浦安市への感謝の気持ちを込めて、きちんとブログでも書きとめた。

 

一人で悩まずに誰かに話そうよ。浦安市で「いじめメール相談」が始まった。

 

しかしながら、総論としては素晴らしいが、各論としては気持ちが重い。

 

日の出小学校では、保護者や児童から信頼され慕われていた校長の三橋先生が定年でご勇退されて、別の校長が着任し、多数の職員も入れ替わった。

 

新しく着任した職員の数は、平成29年度で21名、平成30年度で18名。その人数分、職員が異動したり退職している。

 

校長を含めて2年間で39名も職員が替わったら、学校の雰囲気も変わって当然だと思う。

 

子供たちは少しずつ進級するし、複数の子供たちを育てている保護者の場合には小学校と長く付き合っていく形になる。

 

まるで、子供、親、建物などがそのままの状態で、教職員が入れ替わって別の小学校になってしまったかのような違和感がある。

 

一種教員免許状を持っていることもあってよく知っているが、人事異動によって学校の雰囲気が大きく変わることはよくある。

 

私が子供を連れて入学式に参加し、とても感動してブログに書きとめた頃の日の出小学校の姿は、懐かしい記憶の中だけに存在する。

 

日の出小学校の入学式に出席して、自分が子供の頃に通いたかったと感動する

 

今は、我が子でさえ「小学校...楽しくないんだよね...行きたくないなぁ...」とつぶやく小学校に変わってしまった。

 

現在の日の出小学校の方針というのは、必ずしも日の出地区の雰囲気にフィットしているとは感じられない。

 

学校でのトラブルをめぐって、すでに世帯レベルでの小さな衝突が起きている。

 

あまりに大きな軋轢が生じる前に、一度、保護者対象のアンケートや意見交換会を実施してみてはどうかと思う。

 

しかしながら、ここまで考えてみると、私の考え自体がかなり一方向になってしまっているように感じる。

 

ここはひとつ、子育ての先輩にアドバイスをもらおうかと思った。

 

先輩: よう、久しぶり。相変わらず忙しそうだな。

 

私: ご無沙汰しています。

 

先輩: 小学校の相談だったな。俺は千葉県の職員じゃないから、現場のことは県庁の知り合いに尋ねてみたらどうだ?

 

私: うーん、ツテをたどれば千葉県庁にもつながりがあるとは思うのですが...さすがに教育委員会の中になると...県から市にガツンと行ったらアレなので...それで、たぶん教育に詳しい先輩に尋ねてみようと思ったんです。

 

先輩: お前、教員免許、持ってるだろ? 教育に詳しいじゃないか。

 

私: いえ、学生時代に免許を取っただけで、そこから数十年も経ちました。今の教育現場がどうなってるのかは、ただの小学生の保護者という感じです。分からないことだらけですから、勉強しないといけません。

 

先輩: そもそも、お前、絶対に教師に向いてないだろ?

 

私: はい、妻からも同じことを言われました。若気の至りかもしれません。

 

先輩: あくまで公開されている情報から、最近の日の出小学校について調べてみたが、これは仕方がないと思うよ。お前としては不本意かもしれないが、あまり厳しく指摘するのも気の毒だ。

 

私: そうなんですか...

 

先輩: まず、お前は校長という存在に何を求めている? 校長だって役職の一つに過ぎない。しかも、今の校長は、校長になってから2年くらいの経験しかないようだ。つまり、校長としては初心者だってことさ。

 

私: 初心者...

 

先輩: これからたくさんの経験を積んで、校長として成長するのさ。お前が素晴らしいと絶賛していた校長と現在の校長の経験年数を、小学生と同じ時系列で考えれば分かる。校長としてのキャリアが2年ということは、小学生で例えると低学年。小学2年生を見てみろよ、まだピヨピヨしてるだろ。しかし、お前が尊敬していた校長はどれくらいなのか。中学生くらいだろ。低学年の小学生と中学生を比べるってのは酷なもんだ。

 

私: は、はい...

 

先輩: 校長に昇任して学校のトップという役職になっても、その時点では誰だって経験が浅い。それでも、校長に上がったらその時点で校長だろ。大学で教員免許を取って卒業して、いきなり担任としてクラスを任される若手教師の重圧よりも、はるかに大きなプレッシャーを感じているだろうな。なにせ、その学校の子供たちの責任を全て背負うんだから。しかも、仕事自体が多岐にわたる。子供たちを育てたくて教師になったはずなのに、行政とも関わりが出てきて、必ずしも教師という存在でいられないジレンマもあるかもな。

 

私: そうですよね。

 

先輩: 教頭や校長クラスが市役所に出向した後で学校に戻ってくるのは、教師としてのキャリアを教育行政に活かすという側面もあるが、教師を学校の外に出して、社会の外、とくに地方行政に慣れてもらうという側面があるんだよ。市役所で勤めると市民とも接するからな。

 

私: なるほど。

 

先輩: 教頭ならば校長判断で責任を預けることもできるが、校長というのは孤独だと思うよ。まあ、どんな組織でもトップは孤独だし、学校のトップといっても教育行政全体を考えると中間管理職のような感じだがな。教育委員会や事務局を無視できるはずもない。責任が重く、役割も多い。子供たちや家庭の状況をケアして、職員の勤務内容を把握して、各クラスの学習の進捗やトラブル、評議員との議論、校長会への出席、そして、お前のようなモンスターの相手もしなくちゃならない。

 

私: モンスターとは心外です。モンスターと戦う側ですから。

 

先輩: 子供の頃に憧れたデビルマンだな。

 

私: デビルマンではなくて、ガッチャマンです。

 

先輩: 子供の頃に憧れたヒーローを追い求めて、中二病をこじらせながらオッサンになるのもいいもんだな。

 

私: 中二病ではなくて、ヒロイズムです。

 

先輩: だからこそ、お前が知っておくことがあると思うよ。物事は、善と悪だけでは成立しないということさ。また、目の前に見えている事象が本当に全てなのかを考えることも大切だな。夜に月を眺めてみれば分かる。お前の目に見えている月はいつも同じ側だろ。だからウサギの餅つきのような像が見える。しかし、月には地球から見えない裏側がある。ほとんどの人たちはその存在に気づくこともなく、月は月でしかないと思い込む。つまりはそういうことさ。

 

私: あの...わざと中二病っぽく話さなくてもいいですよ...でも、うちの小学校は、2年間で40人近い職員が異動になっていますが、これは全国でも同じなんでしょうか? 子供たちや保護者たちがあまり入れ替わらないのに、先生や職員さんたちがゴッソリ変わると、別の小学校みたいになったような感じがあるんですよ。

 

先輩: 教育現場での人事異動については、それぞれの自治体に判断が任せられているからな。教員の適正や希望、その地域のニーズに応じて職員が異動するのは間違ったことではないだろう。それによって流動性が高まり、教師自身が成長することができる。お前が住む街には、それだけのポテンシャルがあるってことだろう。

 

私: でも、ほら、私は感覚が過敏で、変化に対してあまり柔軟に対応できない方でして、保護者としては落ち着いた雰囲気の方が好きなんですよね。

 

先輩:そういえば、自分がアスペルガーじゃないかって悩んでいたよな。

 

私: アスペルガーではなくて、ギフテッドじゃないかと。それはともかく、こんなに変化が大きい小学校の状態って、どうなんでしょうか。

 

先輩: 世の中には、大学附属の小学校とか中学校があるだろ? そういった学校では、子供たちの学力が低かったり、学校が荒れたりしているか?

 

私: いや、むしろ勉強ができたり、いじめが少なかったりしますよね。

 

先輩: 教育実習にやってくる教師の卵たちが慣れない授業を行って、指導教諭としては年次計画が滞って大変なものさ。けれど、子供たちは変化に対して順応して、むしろその授業のどこが足りないのかまで学んだりもするんだよ。また、クラスにやってくる新米教師とのふれあいを通じて色々なことを学んだりもする。

 

私: ですよね...

 

先輩: なので、学校の変化が必ずしも悪だとは俺は思わない。ただ、公立小学校の場合には話が違ってくる。特定の先生だけに心を開いて、信頼して、心の拠り所にしている子供がいたりもするだろ? そういった大好きな先生が異動でいなくなったら、子供は悲しく感じることだろうし、時には親よりも大きな理解者を失うかもしれない。

 

私: でも、子供たちから大きな信頼を受ける先生って、あまり校長や教頭といった出世を目指さずに、現場主義で自らを磨いたりもしませんか?

 

先輩:そういった教師こそ、本来は校長や教頭になってほしいところだな。また、校長や教頭がそういった存在になればいいんだよ。たくさんの先生たちが人事異動で学校を出たり入ったりしたとしても、校長や教頭が子供たちを理解して守ってくれる。校長と教頭のどちらかが異動しても、残った方がその役目を引き継ぎ、次に着任する管理職と同じことを続ける。それが学校の伝統にもなるんだろうな。

 

私: でも、着任した校長が、暴走とまでは言いませんが、独自の哲学や方針で学校のスタイルを変えて引っ張ってしまうとかってのもあるでしょ? 

 

先輩:これは俺の持論だが、小学校というのは教育のための場だが、広い視野で考えた時には学校自体が一人の人間のように感じることがあるんだよ。どんな人にだって良いところもあるし、悪いところもある。けれど、人は成長するだろ? そして、人間というのは一人だけでは成長できない。たくさんの人たちと接して、学んで、それで成長するんだよ。励ますことも大切だし、時には叱ることも大切だ。

 

私: そういえば、学校が判断を誤ってトラブルを起こす時というのは、学校の外の常識を理解せずに、閉鎖的な考えで進んでしまったというか、厳しい言い方をすると「世間知らず」というか。

 

先輩: ほら、そこも学校が一人の人間みたいだろ? 考えが一方向になって、意固地になって、それでトラブルが起こる。そして、記者会見で教育長や校長が頭を下げて、色々な質問を受けて、「ええ? そんなことも考えていなかったの?」という感じで批判を受ける。そして、悲しむのは子供たちと保護者の皆さんだったりする。だから、保護者として気づいたことは、学校に言えばいいんだよ。良いと思うところは良いと言えばいいし、違うと思ったことは違うと言えばいい。そうしないと、学校が育たないと思うんだ。

 

私: なかなか難しいですよね。たった一人の保護者が言っただけで変わるとも思えなくて。少なくとも自分の子供を守るだけで精一杯だなと。しかも、深夜残業が忙しくて、学校どころか家庭のことさえ中途半端ですよ。私立中学の受験とかも、ほとんど妻にお願いしている感じでして...

 

先輩: ああ、うちもそうだったよ。「あんた、何もしてないんだから、わたしのやり方に文句言わないでよ!」ってね。

 

私: へぇ、今、お子さんはどこに通ってらっしゃるんですか?

 

先輩: 〇〇と□□だよ。俺的には公立中学でいいと思ったんだが、父親と同じ大学に行きたいそうでね。なんだかうれしい気もするが...なんだか複雑な気持ちだよ。

 

私: マジですか? 偏差値70超じゃないですか。すごいですね。

 

先輩: 妻に似たんだろう。それはともかく、浦安市の教育長のことを調べてみたが、かなり優秀で面白い人物だな。お前が「江田島平八」のようだと言った理由が分かるよ。市外に異動せずに、ここまで見識の広い人材が育つというのは驚きだな。

 

私: でしょ? 「魁!!男塾」の塾長みたいで迫力がありますよ。江田島塾長よりも口数が多いですが、どんな校長でも間違っていたら一喝してくれますよ。

 

先輩: 彼のような教育長が、あと100人くらいいれば、我が国の公教育もより良い方向に進むのだろうな。

 

私: でしょ? 

 

先輩: まあ、とにかく、公立小学校に子供を通わせる時には、小学校が一人の人間だと思って、成長を見守ったり、褒めたり、叱ったりするしかないな。そもそも、お前が私立小学校のお受験の面接を受けている姿を想像できない。

 

私: それは妻からも言われましたよ。

 

公教育について子育ての先輩からアドバイスをもらおうとしたら、あまりに高いところにいたので、別の意味で勉強になった。

 

もとい、浦安市が公開している教育委員会の会議録を過去から現在まで全てチェックした時、少し気になる点を見つけた。

 

教育とあまり関係のないようなことについて言及したり、教育委員会を欠席することが多い教育委員がいることが気になったが、それは個別の案件であって、かつての浦安市の責任なので省略する。

 

教育委員会や教育総務部の人たちがヒヤヒヤしているかもしれないが、欠点を指摘しようという意味ではなくて、前向きな意味で気になったことがある。

  

教育長の鈴木忠吉先生が率いる現在の浦安市教育委員会は素晴らしい。教育総務部の中には校長や教員のポジションから異動された先生方もおられるが、やはりトップが替われば組織が変わる。

 

非常に高いレベルの分析。着実にアウトカムを狙っていくスキーム。

 

たくさんの議題を的確に議論しながら実に建設的に対応してくださっていて、保護者として本当に敬服している。

 

私が浦安市の教育委員会を適当に持ち上げているわけではなくて、実際の議論を眺めてみれば分かる。

 

浦安市内の小中学校でのイジメについての議論において、気付いたことがあった。以下引用。

 

平成30年 浦安市教育委員会第8回定例会

 

鈴木教育長:ただいま説明がなされた「浦安市のいじめ対策について」意見をいただきたい。浦安市におけるいじめの認知件数が減っている理由は何か。

 

島村指導課主幹:各小中学校において、スクールライフカウンセラーや学級担任が、子どもたちの相談に対して丁寧に対応していること。また、小学校では毎学期に1回、中学校では多いところで毎月1回いじめのアンケート調査を実施しており、それに基づき子どもたちに聞き取り、早期発見、早期対応につながり、認知件数を減らすことができたと考えている。

 

委員:2ページ目に本市におけるいじめの認知件数があるが、小中学校とも多い学校と少ない学校の件数の差が大きい。各学校において、何がいじめなのかという、いじめの定義や理解が異なっているのではないか。学校間でこんなにいじめの件数に差があるとは思えない。教育委員会として、この結果をどのように各学校にフィードバックしているのか。

 

鈴木教育長:もともと本市は、いじめの認知件数が多かったと思う。件数が多いことが悪いということではなく、むしろ、それだけ発見につなげているという成果だと思う。

 

島村指導課主幹:データについては、小中学校の生徒指導主任会議において、先生方にフィードバックしている。件数の差については、まず、市内の学校の中で、学級数の多い学校と少ない学校があるということ。また、いじめ基本方針のいじめの定義が改定され、それは本当にいじめなのかと思われる事案でも、自分が嫌だと思えば、それはいじめに該当する。そして、解消にあたっては、事案がなくなって3か月間経過し、その時点でいじめがなければ、いじめの解消となるが、もしかしたら、そのあたりの認識ができていない学校があるかもしれない。

 

委員:ただ、0.1 件というのは少なすぎる。いじめを拾えていないのではないか。

 

大友教育総務部次長:件数の差の要因のひとつとして、いじめの認知の調査回数が、学校によって異なることが考えられる。多い学校では月に 1 回調査を実施し、件数が蓄積されていくが、少ない学校では年に2回となり、いじめがあったとしても子どもが忘れてしまい、回答しないということもある。この調査は、文部科学省が実施している調査に基づき、各学校で実施し、1年かけて蓄積した件数となる。早期発見、早期解決のためには、いじめの認知が重要となってくるため、認知件数の差については、生徒指導主任会議等で各学校に周知しながら、体制づくりの見直しに努めていただきたいと考えている。

 

委員:100 人あたりに 0.1 件というのは、1000人に1件であり、ほぼ0ということになる。一方、100 人に77件では、どの子どももいじめにあっている、ということになる。結果として、重大事態が1件だったことは、よかったと思うが、重大事態が見逃されているのではないか心配である。

 

鈴木教育長:学校間格差によって、学校の受け止め方が変わってくることが問題である。

 

菅原指導課長:低学年においては、少しのからかいが、全部いじめとなる。前任の東小学校では、調査を年2回実施しているが、調査する時点では、いじめがあったことを忘れているということがある。

 

この議論、私の方で何ら編集したわけではない。全く無駄のない、研ぎ澄まされた議論だ。

 

最初に、かなり切れ味鋭い「委員」、つまり教育委員が浦安市教育委員会に出席してくださっていることが分かる。この人物に教育委員をお願いした浦安市を大絶賛したい。

 

また、今後も、このような実力のある教育委員で人事を固めてもらいたい。データを客観的に分析して、浦安市内の学校におけるいじめ対応において何が問題なのかを的確に指摘してくださっている。

 

質問に対して島村主幹が一生懸命に回答しようとしてロジックが空回りして、大友次長が助け舟を出したけれど、教育委員がさらにその船を沈めた形になっている。

 

あとで事情を考えるが、島村主幹としては、教育長の前で駄目な説明をするわけにもいかず、頭の中では必死だったと思う。

 

そして、これ以上は島村主幹が説明することは難しいと判断して、鈴木教育長や菅原課長まで助け舟を出した形かもしれないと勝手に想像した。しかし、これが議論の本当の姿だと思う。

 

答えやすい指摘が教育委員から飛んできて、教育総務部の職員が余裕綽々で答えられるような委員会ならば意味がない。それは市議会においても同じことが言えると思う。

 

返答に困ったって構わない。本当に考えるべきことを一緒に考えて、答えを探すことに意味があるのだと信じる。

 

実際の保護者だから分かることだけれど、学校によって、いじめを認知することに積極的な学校と、そうでない学校があり、いじめられた子供が苦しみを抱えているケースがある。

 

私が知っているだけでもかなりの数なので、市内全体で考えれば相当な数になるだろうし、不登校が増えているという現実もある。

 

そして、教育委員からの指摘に対して、浦安市の教育総務部の職員たちが、まるで教育現場で先生をやっていたかのように詳しく、そしてリアルな視点から問題点を一緒に議論されている。

 

登場人物としては、島村指導課主幹、菅原指導課長、大友教育総務部次長。

 

浦安市の教育総務部の指導課というセクションが担当している業務の中に、いじめへの対応や対策がある。指導課の島村さんや菅原さんが、どうしてここまで学校の内情に詳しいのか。

 

それぞれの職員のことを個人的に調べてみて分かったが、彼らは市役所の職員として入庁したわけではなくて、本物の学校の先生方だ。

 

島村主幹は見明川小学校の教頭、菅原課長は東小学校の校長、大友次長は浦安小学校の校長を務めておられた。そのポジションから出向する形で、浦安市役所の中の教育総務部に異動になったようだ。

 

主幹の島村先生は、教育総務部を経て、今度は校長に昇任するのだろうか。次は、ぜひとも日の出小学校の校長になっていただきたい。

 

そう考えてみると、浦安市の教育総務部というのは学校から役所に出向してくる教師たちが多いのだなと実感するが、他の自治体だともっと多かったりもする。

 

教育委員会の事務局として機能する教育総務部に現役の教師が出向してきて、身内である学校現場に対して中立もしくは厳しく指導ができるのかという批判はどこでもあるが、浦安市の場合にはどうなのだろう。

 

しかし、私が感じている限りでは、学校から出向してきた教育総務部の先生たちは、市職員のような丁寧さと物腰の低さがあって、パブリックサーバントとしての能力が非常に高いことを実感する。

 

まるで浦安市職員のようだ。

 

いや、立場としては浦安市職員なのか。そう考えると、浦安市内の小中学校の校長の先生方というのは、浦安市の行政と非常に強い結びつきがあることを感じる。

 

良い意味での相乗効果を期待したい。

 

もとい、先ほどの教育委員会での議論において、保護者の一人として心配していること...というか、教員の資格を取っている時から知っていたが数十年経っても未だに改善されていないことがある。

 

それは、公立の小中学校におけるいじめの認知において差があって、必ずしもコンセンサスが統一できていないということ。

 

どのようなケースをいじめと認知するのか、また、小中学校において可能な限り早い段階でいじめを察知しようとする気持ちがあるのかどうか。

 

各学校の管理職もしくは一般の教員の目線で考えた場合、自らが勤務する学校においていじめの認知の件数が多いと、それが良くないことだと後ろ向きに考えてしまうかもしれない。

 

しかし、それは学校の中の常識にこだわりすぎていて、社会の風潮に気づいていないのだと思う。

 

いじめの発生数ではなくて、いじめの認知件数なので、保護者目線で考えた場合には、可能な限りシビアにいじめを見つけてくれた方がありがたい。

 

また、いじめの認知件数の多さが、その学校が荒れているか否かを示しているわけではないことくらい、保護者ならすぐに気づく。

 

いじめの認知件数だけではなくて、いじめとして認知された内容が何なのかを示せば分かることだ。

 

むしろ、教育委員がご指摘くださったが、いじめをほとんど認知できていない学校においては、校長や教頭、担当教諭を教育委員会に呼び出して、教育長から直接的に事情聴取を行った方がいいと思う。

 

いじめの認知件数が「100人あたり0.1件」という学校は、システムもしくは教師たちの考え方がどこかおかしい。その学校にもたくさんの児童もしくは生徒が通っているわけで、学校側がこのような態度だと、いじめはなくならない。

 

それと、「100人あたり77件」のいじめが認知されている学校があったが、からかいや嫌がらせまでを含めると、それくらいの割合になるケースはあると思う。

 

例えば、保護者としての私の経験則でしかないが、クラスの中に乱暴なことをする児童が複数人いれば、そのクラスのほとんどが攻撃を受けてしまうことはある。

 

乱暴なことと言っても幅広く、様々な対応が必要だ。

 

日の出小学校の先生方がこれらのことを知らないとは言わせないし、保護者同士の情報共有のスピードは非常に速い。

 

それでも、私が小中学生だった時よりも進歩していることがあった。地方によって違うのかもしれないが、浦安市内の小中学校では、「いじめのアンケート調査」が実施されている。

 

私が知る限り、子供たちが自分でアンケート用紙に記入して、担任を介して学校側に提出し、必要に応じて担任やスクールカウンセラーがいじめへの対応に取り組むというシステムだと理解している。

 

小学校ならともかく、中学校のレベルで頻繁にアンケートに名前が書かれるいじめっ子が出てきたら、当然ながらその生徒については内申点にも影響してくることだろう。

 

また、いじめを加えた児童の保護者に学校側がその内容を伝えて「すみませんでした」と対応してくれる家庭だけではないことだろう。

 

いじめを加えている児童の親が逆切れして学校にクレームを入れたり、いじめを受けた側の親子に対して陰湿な嫌がらせをしてくる可能性も否定できない。

 

いじめ対応や、いじめ調査についてあまり積極的とは思えない学校、もっと踏み込めば校長や教頭といった管理職が生まれる背景には、子供を守り導くという本質からかけ離れた都合や立場が背景にあるのではないかと勘ぐってしまいかねない。

 

また、島村先生や大友先生、また教育長の鈴木先生も言及されておられるが、いじめの調査やいじめの認知において、各学校で相違が生じている。

 

また、その相違について、各学校の校長や教頭、担当教諭が現状を深く認識しているとは感じられない。そして、教育委員会の議論において、教育長や教育委員、教育総務部に異動された学校の先生方が、その課題について真剣に向き合っておられる。

 

そう、核心の一つはそこなんだと、私はとても感動した。教育委員会は、そのような高いレベルの議論を行う場であり、彼らは懸命にその責任を果たしてくださっている。市民として、保護者として心から感謝申し上げたい。

 

たとえば、先の議論の中で東小学校の校長だった菅原先生がおっしゃっていたが、東小学校では、いじめの調査が年2回の頻度で実施されていたそうだ。

 

私は東小学校の保護者のお父さんと知り合いだけれど、この小学校で大変にシビアないじめが発生して苦慮されたとお聞きした。もはや警察が介入するような話だと憤っておられた。

 

それなのに、年2回のいじめ調査で足りるとは思えないし、その頻度の調査でいじめをきちんと認知できているのかどうかも不確実だ。

 

この課題については校長だった菅原先生ご自身が指摘しておられる。この潔さは教育者として敬服に値する。きっと素直で裏表のない素晴らしい校長だったのだろう。

 

ただ、浦安市内の小中学校でのいじめに対処する指導課というセクションのトップなのだから、課長としてさらなるご活躍を期待したい。

 

もとい、東小学校のPTAの皆さんは、たぶんこれが普通だとお思いかもしれない。

 

本当に、普通なのだろうか?

 

私が知る限り、浦安市立日の出小学校では、いじめ調査のアンケートが「毎月」実施されていたはずだ。

 

この小学校の学区の保護者はシビアだし、いじめの発生を早期に把握して学校側もしくは保護者が対応するには月1回でも足りないくらいだが、それでも毎月、全児童を対象としていじめを調べるのは極めて効果的だと思う。

 

同時に、いじめについては、担任の先生もしくは担当の職員に相談する体制がとられていて、随時、対応してくれている。

 

私としては、日の出小学校がいじめの防止や解消について、真剣に、そして熱心に取り組んでくださっていることをいつも感謝している。

 

また、この取り組みは、日の出小学校の素晴らしさだと誇りたい。

 

いや...しかし...

 

私の中に妙な胸騒ぎがやってきた。いや、そんなはずが...

 

まさか...だが...

 

実際に確認してみた。情報源は学校が公開している内容なので間違いない。子供から裏をとった。

 

前任の校長の三橋先生がおられた時、日の出小学校では、毎月、いじめ調査アンケートが実施されていた。

 

繰り返す。

 

2年ほど前の日の出小学校では、毎月、いじめ調査アンケートが実施されていた。

 

なんてことだ...現在の日の出小学校では、毎月のいじめ調査アンケートが、各学期に1回という頻度に減らされてしまったとのこと。

 

繰り返す。

 

現在の日の出小学校では、いじめ調査アンケートが年に3回しか実施されていない。

 

年に3回...

 

この頻度で、いじめから子供たちを守ることができると思っているのだろうか。そうか、最近の日の出小学校では小規模のいじめと受け取られかねない事象が増えているのもそのせいだろうか。

 

「トラブルが起きてから子供たちが学ぶ」という必ずしも普遍的ではない教育哲学を唱えている人がおられるようだが、トラブルを早期に察知することは教師の務めだと思う。そのことまで放棄してはいけない。

 

これまでの日の出小学校が努力してきたことを保護者に了解を取らずに、変更するのはいかがなものか。

 

別に現在の校長を糾弾するつもりはない。

 

先ほどの教育総務部の先生でさえ、校長時代には他の学校の動向を確実に把握できていたようには感じられない。

 

また、それは校長自身というよりも、浦安市もしくは千葉県として、より詳しいガイドラインなりコンセンサスを用意する必要があるということだと思う。

 

前任の学校でのスタイルが普通だと思っていて、日の出小学校に着任してからそのままのスタイルで構わないと判断したのかもしれない。

 

校長ご自身の立場や人事評価が気になっているとは思えないが、保護者からそういった疑念を受けないためにも、毎月の調査に戻してくださった方が適切かと思う。

 

なぜなら、深く考えてみると、毎月、年間12回の頻度でいじめ調査アンケートを実施すれば、当然ながら、日の出小学校でのいじめの認知の件数は増える。

 

一方、その回数を減らして、年3回にすれば、学期を越えた時点で詳しい内容を子供たちが記憶できているとは思えないわけだし、いじめの認知件数は減ることが考えられる。

 

つまり、いじめ調査の回数を減らせば、その学校でのいじめの認知の件数を意図的に低くすることだって可能なわけだ。

 

そして、日の出小学校が、教育委員会に対して「うちのいじめの認知件数は、あまり多くありません! 他の学校と同じくらいです!」と報告することができる。

 

その方向が本当に適切なのだろうか。

 

ただ、このようなマターの場合、私一人で校長に指摘したところで始まらない。

 

PTAで議題として取り上げてもらおうとしても、おそらく揉めることだろう。

 

なぜなら、日の出小学校では、現在でもいじめが起きているわけで、いじめを加える側の子供の保護者だってPTAの役員や委員を担当しているわけだ。

 

私が知る限り、いじめを加える側の子供の親というのは、いじめがあればすぐに知らせてほしいと真摯に向き合うタイプと、そんなはずはないと自ら認めず全く対応しているようには思えないタイプがある。

 

「こんなに頻繁にいじめ調査を行うのはけしからん」と指摘してくる保護者がいないとは限らないし、保護者同士の対立になったらさらに燃え上がる。

 

建設的に考えた場合、浦安市のいじめ対策の方針が定まった段階で、一度、日の出小学校の校長先生は、保護者を対象としたアンケートもしくは意見交換会を実施した方がいいと思う。

 

この学区の保護者は、エビデンスの明確ではない理想論よりも、円グラフや棒グラフによって統計処理されたデータを信用すると思う。また、他の保護者の意見を参考にしながら、空気を読んでくださる。

 

校長が責任を背負ってしまったり、独断で突き進むのではなくて、保護者の意見を反映させた方が何かと対立が少ないと思う。

 

しかし、日の出小学校におけるいじめ調査アンケートの回数がここまで少ないようだと、これは校長や教頭だけでなく、教育委員会の責任にもなってくる気がする。

 

私は、浦安全体の小中学校についてのマターだと言いたいが、現実的には、日の出小学校におけるマター、さらには自分の世帯のマターだと思っている。

 

まあとにかく、あくまで私感だが、学校側がこの程度の回数のいじめ調査しか実施しないのであれば、私は父親として自らの子供たちを守らざるをえない。

 

我が子がいじめを受けたら、まずは担任の先生に相談し、それでも難しいようであれば教頭や校長に相談することになる。

 

うちの夫婦は大学院で学位を取得したくらいなので議論には慣れている。小学校の校長や教頭の先生方が相手でも何ら引かない。

 

また、調べてみればすぐに分かるが、浦安市は、いじめ相談のメール受付を行っている。

 

このような窓口に相談しなくても、浦安市の教育総務部の場合には指導課の係長や補佐クラスが丁寧に話を聞いてくださる。

 

それと、あまりに厳しいいじめを受けた時、私は何ら躊躇せずに千葉県警察にいじめについて相談する。

 

最近では、いじめに対して警察も対応してくれるような時代になってきて、本当にありがたい。

 

いじめという平仮名で書くと軟なイメージがあるが、学校の中もしくは学校での人間関係に起因して発生する犯罪行為に該当することがある。

 

学校の校長や教頭、教師としては、できれば大事にしたくないことだろう。だから、早期にいじめを認知して大事になる前に対処した方がいいのに。

 

いじめの調査の回数を減らしてしまうことは、外面のいじめ件数を減らしているだけで、早期のいじめを見落としてしまうということに繋がる。

 

少なくとも、浦安市の小中学校においては、いじめ調査のアンケートを、毎月、実施するという形で統一した方がいいと思う。

 

それでいじめの件数が多くても、何ら気後れする必要はない。

 

何のためにいじめの対策をするのか。それは子供たちを守るためだ。

 

また、いじめを加えるような子供たちの行為を正して、家庭の状況を含めてより良い方向に導くためだ。

 

ここまで優れた教育委員会が組織されている浦安市においては杞憂だと思うが、いじめ対策が教師たちの私見や都合で決められることがないようにお願いしたい。