ウェッブサイトのアクセスを解析していたら、富岡地区の中央公園で子供が転落しそうな箇所を見つけたので、みどり公園課に頑張ってもらった

2016年5月15日

  

ヒノデダッズムのサイトのアクセス数はあまり大したことがない。月間のアクセス数としては、1万5千~2万ページビュー程度だ。

 

しかし、本気になれば、20万ページビューくらいのサイトをつくるのは困難ではない気がしてきた。

 

一度、「へんしんバイク」というキーワード検索のランキングで、ネット業者やプロブロガーと勝負したことがあったが、引けを取った気がしない。

 

世の中には、自分のサイトの広告収入で稼いだり、大手のサイト運営者に記事を売って生計を立てている人がいる。

 

田舎にIターンして、仕事をやりつつ、記事を書きつつ、消耗しない生活を夢見る四十路の同世代がいるかもしれない。

 

しかし、自分のポリシーとしては、父親というのは家族のために心身を削って仕事をしてナンボだと思っているので、このようなサイト運営は趣味の一つに過ぎない。

 

ただし、サイトのアクセス解析を行うことで、浦安の中の情報を垣間見ることができる気がする。そのデータをどうやって街づくりに活かすか?

 

その可能性を調べてみたい。

 

昨年の年末の頃だった。サイトにアクセスしてきたフローを眺めていた時、不思議な傾向に気付いた。

 

なぜか、浦安市の富岡地区にある中央公園についてのアクセスが増えてきた。

 

近くに新しいマンションができるそうなので、周辺環境を調べたいユーザーなのかと、最初はそう思った。

 

しかし、詳しく紹介すると角が立つので紹介しないが、途中から、「浦安 公園 転落」とか、「中央公園 段差」いったキーワードでアクセスしてきたユーザーがいた。

 

一通り情報をまとめた後、中央公園において子供達が怪我をしそうな箇所があるのではないかと思った。

 

ただ、自分が住んでいる浦安の新町エリアの日の出地区から、中央公園がある中町エリアの富岡地区まではかなりの距離がある。

 

自分の子供達を連れて中央公園まで行くのは大変だったが、データが反映されているのかどうかを調べたくもなったし、なぜか子供達が乗り気だ。

 

中央公園に何があるのか?

 

実際に行ってみた。

 

自然がたくさんある、のどかな公園。

 

特に、不具合も感じられない。

 

とりあえず、自分の子供達に走りまわってもらうことにした。

 

自分でタコを作って、公園内で楽しそうに走っている自分の子供。

 

このような光景を見ると、父親になって良かったと思う。

 

子供達を守らねばならないと誓う。

 

その時、妙なことに気付いた。

 

赤の矢印の付近に何かがある。

 

子供の目の高さで向こう側の方向を見ると、なだらかなスロープがあるように見える。

 

実際に近くに行くと、こうなっている。

 

先ほどの段差を反対側から見ると、こうなっている。

 

どうしてこのような形になったのか分からないし、市役所のみどり公園課や、近隣の子育て世代は気がつかなかったのかと思うけれど、自分だって気付かなかったので人のことを言えない。

 

この箇所を偶然見つけて、後からストーリーを作ったと言われるのが嫌なので、自宅からこのようなものを持ってきた。

 

わざわざ公園にこのような人形を持ってくるはずがないので、お察しいただけることだろう。

 

もしも、子供達がこの段差に気付かずに転落したら大変なことになる。

 

早く何とかしないといけないと思った。

 

ついでに、この付近の公園の設備が激しく劣化していることに気付いた。

 

このベンチの腐食は激しい。

 

浦安市みどり公園課は、困ったことに日曜日の窓口がない。平日に連絡をしないといけないという点で、子育て世代からの連絡が大変だと思った。

 

ガバメント2.0に取り組んでいる同じ千葉県の千葉市では、市民がスマートフォンで撮影した情報を市役所に送って、行政がどのように対応しているのかをオンラインで公開している。

 

しかし、浦安市の場合には違う。

 

市民が市役所に電話をかけて、市職員が浦安カーに乗って現物を確認し、修繕状況を考える感じだ。

 

市役所から連絡が来ない場合には、もう一度、市民が電話をかけたりする。

 

公式サイトの問い合わせフォームを使ってメッセージを送っても返事がない時があった。電話が一番だと思う。

 

これだけだとガバメント2.0ってなんですかそれ美味しいんですか的なアナログな印象を持つかもしれないが、浦安市の場合には一味違う。

 

連絡を受けた職員が浦安カーに乗って現場に行くまでのレスポンスが半端ない。

 

その日のうちに現場を見に行くことが珍しくないし、関係各課との連携も素早い気がする。

 

そして、日本トップクラスの財政力をナメてはいけない。多少の修繕ならば想像以上のスピードで何とかしてもらえたりもする。

 

つまり、ガバメント2.0とは違う路線に独自の進化を遂げた気がする。この雰囲気は面白い。

 

とりあえず、昼休みに市役所に電話をかけてみた。

 

かなり迫力のある窓口の男性職員が電話に出てくれた。

 

自分は別に市役所の敵ではないし、突っ込むつもりもない。ただし、浦安市内の公園には劣化している場所が多い気がする。どうしてこのような状態なのかを尋ねた。

 

すると、「公園の修繕には膨大な予算がかかる」という返事だった。

 

自分は違うと思った。そのような返答で納得しない。

 

お金というよりも、何か公園整備についての組織的な、もしくはシステムとしての課題があると思った。

 

窓口の職員は、適切に対応しているとおっしゃっていたけれど、かなり厳しい気がした。

 

試しに、「すみません。明海の丘公園に白い看板が立っていて、数年前からそこに落書きがあるんですが、職員さんたちは気づいていますか?」と尋ねてみた。

 

「いえ、知りません」という返答だった。

 

つまりどういうことかというと、浦安市役所の職員が、リアルタイムで公園の状況を把握できていないと思った。

 

しかし、窓口の職員と会話を続けても、今一つ会話がかみ合わない。別にその職員がダメだと言っているわけではなくて、もう少し実行力のある職員と話をする必要があると思った。

 

なぜなら、中央公園のあの段差で、明日にでも怪我をする子供が出るかもしれない。

 

電話の相手を係長に替わってもらうようにお願いしたら、係長と課長補佐が兼務だということで、課長補佐の大木さんという方が応対してくださった。

 

おそらく、大木敦さんだと思う。

 

大木さんは、市民の気持ちを大切にする感じの、優しくて気さくな職員さんだ。自分よりも一回りくらい年上なのかもしれない。

 

しかし、彼の声をお聞きして、自分は少し辛くなった。

 

人というのは、四十路を超えれば、生き様や内面が声のトーンや話し方にも顕れると思う。

 

 

彼の声は、常に人に気遣って頭を下げ続けてきたような感じだった。おそらく、内面はとても繊細で、優しい人なのだと思った。

 

 

しかも、公園の整備を仕事としていて、何やら大きな壁に直面して、まるで重荷を背負って苦しみながら前に進んでいるような気持ちを察した。

 

最初に、大木さんに対して、市民のためにご尽力くださっていることに感謝申し上げ、その上で、浦安市内の公園がどうしてこのように荒れていることが多いのかをお尋ねした。

 

浦安市内の公園の数をお聞きしてゾッとした。緑道を合わせると、市内で140ヶ所もあるそうだ。

 

市内の公園の全ての面積を合わせると、ちょうど、ディズニーランドとディズニーシーくらいの広さになるかもしれない。

 

市としては、予算をかけない訳ではなく、平成26年度くらいに予算を用意して、平成27年度くらいから公園整備を開始したそうだ。

 

つまり、ちょうど公園整備のアクションが始まりかけた時期だった。

 

しかし、大木さんの声に疲れを感じた。限られた職員数で、これだけの数の公園を見回るというのは厳しい。

 

140ヶ所。

 

市民からICTによって情報を送ってもらうと言っても、市民がその取り組みに応じてくれるだろうか?

 

アウトソーシングでお願いしている清掃業者が公園全体の修繕箇所をチェックするだけの余裕があるかどうか?

 

大木さんには、「公園の整備に浦安市が取り組んでくださっていることは分かりました。全ての公園を完璧に整備するのは厳しいと思いますので、とにかく、子供達や高齢者の方々が怪我をしないように、そのような点を先に修繕した方がいいと思います。中央公園の段差は危険なので、応急処置が必要です。」とお伝えした。

 

大木さんは、「分かりました。近々、市内の公園を見て回りますので、中央公園も確認します。」とお答えになった。

 

自分なりには、課のリーダーである課長補佐が現場に出向くと消耗するので、部下が手分けして確認した方がよいのではないかと思ったが、大木さんが気の毒なので言わなかった。

 

公園には里親制度があるけれど、そうではなくて、地理情報システムを動かせるような市民のボランティアを募って、公園の情報を集めた方がいいと思った。

 

桜が咲いた時期。

 

ふと、中央公園のことを思い出して、子供達と一緒に行ってみた。

 

段差の付近に何かがある。

 

大木さんへの感謝の気持ちがこみあげてきた。

 

約束を守る男はカッコいい。

 

それ以上に、市役所の人と心が繋がった気がして感動した。たった一人の父親からの声であっても、この市役所は、必要だと思えば動いてくれる。

 

ガバメント2.0の実現は難しいかもしれないけれど、こうやって市民との心の壁をなくしていけば、浦安はもっと良くなると思った。

 

特に、子供達の安全に関わることは、もっと改善できると思った。

 

「パパ、どうして泣いてるの?」と笑う子供達。

 

警察とか工事関係者が使うようなパイロンとテープの柵をイメージしていたのだが、かなり本格的な生垣を作ってくださった。これならば景観も維持できる。

 

木が育ってきたら、支柱や竹を取り外すのだと思う。

 

これで、子供達が転落するリスクが減ったはずだ。

 

しばらくの間、しみじみと生垣を眺める。

 

まるで我が子のように小さくて頼りない植木たちだが、しっかりと葉をつけて大きく育ってくれることだろう。

 

 

そうこうしているうちに、公園で遊んでいる小さな子供が生垣に気付いて寄って来た。

 

子供の後をリラックスしながら若いご夫婦が歩いてきた。

 

お父さんがしげしげと生垣を眺めて、「へぇ。ここ、危なかったんですね。浦安市の方が気付いてくださったんでしょうか。気配りができますよね。」と喜んでいた。

 

「あ、そうみたいですね。」と単なる通りすがりの父親のフリをする。

 

「大したことはやっていないだろ」と突っ込みを受けるかもしれないが、こういった市との調整だけでも結構大変なのだ。嘘だと思ったらやってみればいい。

 

自分の子供だけではなくて、他の世帯の子供達のことまで考える。

 

父親というのは、そのような気持ちが大切だと思う。