深夜の東京メトロ東西線の浦安駅前で運が良いと出会えるお兄さんの歌声は、疲れた父親の心を癒してくれる。Fly Me to the Moon がお気に入り

 

2016年2月8日

 

こんばんは。

 

ヒノデダッズムの僕です。

 

たまには疲れた父親シリーズでもやってみましょうかね。

 

うちのサイトって、色々な理由で疲れたお父さんたちがアクセスしてくれたりもします。「父親 疲れた」というキーワードでネット検索してもらえば分かります。

 

実は、無数にあるサイトの中で「父親 疲れた」で検索してヒノデダッズムのページがどうして第1位になってしまったのか、自分でもよく分からないのです。

 

だって、仕事と家庭で疲れたのでマンガ喫茶に行って休んだってだけの記事ですよ。これです、これ。

 

③ 育児に疲れた父親がプチ家出をして安らげる場所:マンガ喫茶のすすめ

 

疲れたお父さんたちがこの記事を読んで何か良いことがあるのかと不思議に思うのです。

 

けれど、仕事と育児で追い詰まってメンタルが不調になって、通勤中に「もうダメだ......」と諦めてベンチに座って茫然としていた時に、スマホでヒノデダッズムの記事を見つけて、ギリギリのところで助かったという感謝のメッセージが届いたりもしました。こちらの記事でご紹介しました。

 

仕事や子育てに疲れた父親が へヴィメタルを聞くとストレスが減って急速充電される気がするのはどうして? 教えておじいさん

 

僕にとっては人助けをした実感は全くないけれど、そのお父さんの生活には大切なことだし、彼の家族にとって大切なことだってことは分かります。

 

だって、お父さんがメンタルを壊して働けなくなったら、とても大変です。彼の奥さんやお子さんたちはヒノデダッズムのことなんて知らないし、知る必要もないけれど、ほら、何か不思議な感じがしませんか?

 

 

さて、首都圏とか大都市圏で働いているお父さんにお尋ねします。

 

「満員電車の通勤って、厳しくないですか?」

 

僕もそうなんですけど、これ、素になって考えると、どう考えてもおかしいですよね?

 

だって、ありえないですけど、今、突然、鎌倉時代とかにタイムスリップしたとするでしょ? 満員電車の通勤をどうやって表現しますか?

 

「人間が長い箱の中に押し込められて、鉄の線路の上で運ばれるのだよ。ほれ、見よ、これじゃ」ってスマホの写真を見せて説明したら、タイムスリップした先の大昔の人たちは「なんと! これは地獄じゃー!」って驚くんじゃないでしょうか。

 

マイカーで通勤している地方のお父さんとかは分からないかもしれないけれど、これは厳しいです。

 

単に混み合っていて押されるとか、車内の空気がよどんでいるとか、そういった不快感だけなら何とかなるんですが、乗り換えでゾロゾロと行進をする時を含めて、すごい数の人たちの気持ちが自分の中に押し寄せてきたりもします。

 

だって、どこを見ても人の顔しか見えません。その状態で1日、何時間もかけて職場と自宅を往復するんです。けれど、今は自分だけじゃなくて家族の生活もかかっています。我慢するより他はないと。

 

何かの表情があれば安心するんですが、スマホで簡単なゲームに熱中している人とか、周りに人がいるのに大音量でシャカシャカとヘッドホンで音楽を聞いている人とか、そういった人たちの表情を見ると、心の中で何も考えていない感じがするんです。無表情で何もせずに吊革につかまっている人とかもいますよね。

 

いや、それは普通に乗っているだけか。。。

 

何か心の奥にあるモヤモヤとした不快感とか、諦めとか、そういったストレスに不応答になってしまってるんじゃないかと。

 

人生の幸せって、一体、何なんだと。こんなに消耗する状態で毎日を送ることが幸せなのかと。

 

ネットとかを見ると、「通勤電車で消耗しない4つの何とか!」みたいなアフィリエイトサイトが山のようにありますけど、そこには解決策は見当たりません。

 

僕は学生時代、フランスの作家のロマン・ロランさんの作品が大好きで、彼の名言を今もメモして持ち歩いていたりもします。ほら、「ジャン・クリストフ」で有名な言葉がありますよね。

 

「人は望む通りのことが出来るものではない。望む、生きる、それは別々だ。くよくよするもんじゃない。肝心な事は、望んだり生きたりすることに飽きない事だ」

 

この言葉って、アニメ映画「イノセンス」の中で、攻殻機動隊を率いている荒巻部長も同じことを言ってました。僕的には「おお! ナイスなオマージュ!」と鳥肌が立ちました。

 

ロマン・ロランさんの名言で検索してもらうと、ほんと、すっごくグッとくる言葉が並んでいます。ネットで情報が溢れている現在でも、昔の人の短い言葉が、こんなにも心に残るって不思議です。

 

例えば、この言葉は、今の日本のストレス社会にも通じるかもしれませんね。

 

「魂の致命的な敵は、毎日の消耗である」

 

さて、ロマンさんがそんなことをおっしゃっていても、僕には毎日の生活があるわけでして、消耗することが分かっていても消耗せざるを得ないわけです。

 

仕事が忙しくなると、終電ギリギリに駅に走り込むことも多いです。世の中ではイクメンとか、ワーク・ライフ・バランスとかっていう素敵な言葉が流行ったりもしますが、そんなことを言っている場合ではないというシチュエーションもあるわけです。

 

けれど、男というものはですね、自分の使命感というか、そういったことがあって一歩も引けないことだってあったりもします。できれば職場で徹夜して、そのまま仕事をしたい時もあったりしますが、さすがに自宅に帰らないと妻や子が心配するかなと。

 

で、平日の終電近くの電車に乗ると、ソレはソレですごいストレスです。満員電車よりも厳しいかもしれません。ドアが開いて乗り込んだ時に漂う色々な臭い。お酒の臭いとか、ニンニクの臭いとか、「ドワーン、ヌワーン」と自分に降りかかってきます。

 

楽しそうに陽気に会話をしている人も多いのですが、本当に楽しいというよりも、心の中に苦労とか疲れがたまっている気がして、何だか会話の内容が悲しかったり。

 

柿ピーを食べながら缶チューハイを飲んでいるお父さんを見かけたり。

 

インシュリン全開のお父さんが、一人で泥酔して座席に沈みこんでいたり。

 

でも、こっちは夜遅くまで神経をとがらせて仕事をしていたりもするので、完全なシラフなわけです。その時のギャップというのは非常に厳しいですね。

 

育児や家事をしないと奥さんからツッコミを受けるお父さんは全国にたくさんいると思うんですが、そうやって、魂を削ってお金に換えているとも言えなくはないのです。

 

そんなある時、「東西線の浦安駅で深夜に歌っている癒し系のお兄さんが凄い」という情報を耳にしました。

 

浦安って、元町エリア、中町エリア、新町エリアの3つエリアがあって、街並みとか住んでいる人たちの雰囲気も違います。中町エリアに大きな道路と陸橋があってバスとかもあまり便利じゃないので、北側と南側とで分かれたような状態になっていると思います。

 

何かの保護者の連絡会とか、サークルに入らないと、元町と新町の保護者が交流することもなかったりします。なので、新町エリアの若い人の中には、元町エリアの猫実地区を「ネコミ」と発音してしまう人も結構いたりします。

 

逆に、元町エリアの人から見ると、新町エリアの日の出地区にマンホールモニュメントがあると思っている人がいたり。

 

それで、深夜まで仕事をしていて「魂の致命的な敵は、、、」となっていた僕は、早速、その歌のお兄さんを見に行くことにしました。

 

あんまり詳しく説明すると楽しみがないと思うんですが、終電付近に浦安駅に行って運が良いと、そのお兄さんに会えます。

 

どうやら、昨年の11月くらいから浦安駅の前で立ってソロで歌ってらっしゃるみたいです。クリスマスシーズンにも見に行ったことがあるんですが、その時は深夜よりもずっと早い時間帯に歌ってましたね。

 

彼の歌声って、凄いですよ。とにかく上手いです。歌が全て英語です。ジャズナンバーとか、たくさんの数のレパートリーがあります。

 

低音には不思議な安堵感と男の色気があります。重低音から高音まで、どこまで伸びるんだよってくらい伸びます。女性シンガーが歌うパートを普通に歌っていてびっくりしました。

 

僕的には、どうして彼が駅前で立って歌っているのか分かりません。実はすごい人なんじゃないかと。

 

かなり前、都内でストリートライブをやっていた頃の「阿部芙蓉美」さんのことを思い出しました。歌っている前を通り過ぎようとしたら、あまりに歌が上手いので立ち止まってしまったのです。

 

阿部芙蓉美さんの場合には、サラ・マクラクランさんが日本語で歌っているような、強烈なインパクトを受けました。「この人って、こんなに歌が上手いんだから、歌手になればいいのに」って思っていたら、本当に歌手になっていました。とても素晴らしいことです。

 

浦安市には芸能関係のお父さんもお住まいかと思います。それと、ホテル産業とかで結婚式とかのイベントを企画しているお父さんもいるかもしれません。

 

もし、彼がそういったお仕事を探しているのだったら、ぜひ、お声かけしてもらえると、、、とプロモーションをやってどうすんだと。

 

お兄さん的には、疲れた人たちを自分の歌声で癒そうって感じのボランティアかもしれませんね。なにより、彼って、歌っている行為そのものが楽しそうなんです。

 

ほら、楽しそうにしている人を見ると、自分まで元気になれるでしょ?

 

僕は、浦安駅の近くのコンビニで缶コーヒーを買って、さりげなく彼の歌声に耳を傾けました。

 

すると、すごいデトックス感なんです。色々な疲れが飛んでいく感じ。何か強い力に励まされている感じ。どうしてか分からないけれど、身体の中からエネルギーが湧いてきて、気持ちがリセットされる感じ。

 

ほら、毎日の生活の中で消耗していると、頭で分かっていてもどうにもならないストレスとか、そういったモヤモヤがあったりしませんか?

 

たぶん、何かの感覚がマヒしたような状態になるのかもしれませんね。

 

お兄さんの歌の場合には、ヘッドホンで録音をした音楽とは違う、五感で聞くような心地良さがあります。

 

先ほどのロマン・ロランさんの名言を思い出しました。

 

まさしく音楽こそ、精神の生活を感覚の生活へと媒介してくれるものです。

 

市長さんや副市長さんたちも彼の歌を聞いてほしいです。

 

浦安のイベントに招待したら、きっと、たくさんの市民の皆さんが喜ぶだろうし、市長さんたちのお仕事のストレスも減りますよ。たぶん。

 

特に、彼が歌ってくれる「Fly Me to the Moon」は、浦安に住んでいたら、もしくは浦安を訪れた方ならぜひ聞いてほしいです。

 

Fly Me to the Moonは、ジャズのスタンダード・ナンバーです。ほら、シニアの方々ならご存じだと思いますが、フランク・シナトラさんが歌ってましたよね。

 

ほら、団塊ジュニアのお父さんたちもご存じだと思います。新世紀エヴァンゲリオンのTV版のエンディングで流れていた曲ですよ。

 

浦安駅前の歌のお兄さんって、フランク・シナトラさんよりも歌が上手いかもしれない。何かのコピーって感じじゃなくて、自分なりの歌い方をきちんと確立している印象があります。

 

浦安の人たちって、何かあっても反応が薄かったりもしますが、彼の歌声は、僕を含めてたくさんの人たちを癒して、励ましているはずです。

 

いつもありがとうございます。