輪行しながらロードバイクで九十九里浜まで行って、房総半島を横断したつもりで浦安まで帰ってきた(後編)

2015年5月2日

 

こんにちは。

 

千葉県浦安市に住んでいるロードバイク乗りの僕です。

 

前回のエントリーでは、たった一人で現実から逃げたいと思いまして、浦安からロードバイクを電車に積んで大網白里市まで輪行し、そこからサイクリングで白子町まで行きました。

 

途中、白子町で名物となっている「つくね」を堪能しようとして失敗し、傷心のまま九十九里浜を眺めました。

 

十分に逃げ回って、今度は、浦安に帰りたくなりました。

 

房総半島を横断するような感じで外房から浦安まで自転車で帰ることにします。

 

正直な話ですが、外房のこの辺はロードバイクで走るのは気を付けた方がいいと思いました。


片側一車線しかないことがほとんどでして、路肩もデコボコしていたり。歩道に避難しようとしてもこんな感じです。


ソロで走っていても、後ろから車が来ても、スピードをつけて堂々と走った方が安全だと思いました。


エアロバーにデジタルカメラを取り付けて、写真を撮ることにします。


ああ、こういう場所に一戸建てを買ってのんびりと生活するのもいいなぁ。。。


チーム走行なら立ち寄ってご飯を食べてしまいそうなくらいの素敵なお店がありました。


外房と言えば、やっぱり海の幸ですからね。


往路は大網駅まで電車に乗って来たので、ここからはどうなっているのか知りません。


以前、デジタルマップを見た時、千葉市の方向から大網白里市までの間にはちょっとした高低差がある感じでした。


出発前、ド平地仕様のサンダーストラック号のパーツを、ヒルクライム仕様にしようかどうか悩んだのですが、「ま、いっか☆」と出発してしまったわけです。


すると、ちょっとした坂が見えてきました。


浦安周辺だとあまり見かけない坂道です。


ちょっと登ったところで、「あ、マズい」と思いました。サンダーストラック号はノーマルクランクで、カセットスプロケットも11-21Tです。


いや、豪脚の皆さんは平気なんでしょうけれど、浦安周辺の平地に慣れきった四十路のサンデーライダーには恐怖です。


しかし、何とかして帰らないといけません。


とりあえず、手持ちの携帯ヨウカンを食べてエネルギーを充填します。


そして、おもむろに携帯電話を取り出して妻に電話しました。


「ごめんなさい、たぶん、今日、帰りが遅くなります。。。」


坂道の途中でこんなに趣のあるバス停がありました。


映画「海猿」で、こういうバス停が登場していましたよね。


まるで、頭文字Dで藤原拓海が慣性ドリフトで突っ込んできそうな峠です。


地面はボコボコ。歩道がありません。


ヒルクライマーには普通の光景なんでしょうが、ド平地ローディーには新鮮です。


そして、上ハンドルを握って立ち漕ぎ、、、いわゆるダンシング、、、をやろうと思った瞬間。


「上ハンドルを握れない!」


そうです。エアロバーを装着していたので、ハンドルの根元を持って力を入れられません。


ブラケットポジションのまま登って行きます。


でも、横を見ると、素敵な風景が飛び込んできました。


すっごく日本的で、のんびりできますよね。癒されます。


車の通行の妨げにならないように、車が来るたびに道を開けながら進みます。


ハァハァと呼吸しながら、ようやく坂道を登り切れそうです。

 

ああ、道路が綺麗になってきました。

 

この辺は、新興住宅地なんですかね。街並みがすごく綺麗です。


こういう景色というのは、日本全国、どこでも見ることができますよね。


道路標識には、真っ直ぐ進むと「千葉市街 誉田」と書かれています。


とりあえず、千葉市街に入って、そこから浦安に帰るので、道なりに進めばいいんだと安心しました。


うん。至って普通の光景です。もっと田舎をイメージしていたのですが、千葉市への通勤圏内だからでしょうか。すっごく綺麗な街がつくられていました。


というか、今、どこを走っているのかもよく分かりません。


ビバホームがありました。


ドリフターズの温泉の歌を口ずさみながら走ります。

 

この辺は下り坂でして、すっごく気楽に走れました。


このままの調子で気楽に走れば、すぐに浦安だよと調子に乗っていたら、、、


日本昔話に出てきそうな風景が見えてきました。


おかしい。。。千葉市街に着くはずなんですが。。。


だって、間違いないはずなのです。「千葉市街 誉田」は、こっちって書いてありますから。


も、もしかして、どこか道に迷ったのか?


ソロ走行の醍醐味は、道に迷っても誰とも話せないことなのです。


そして、通行人も見当たりません。


絶対に違うだろうというところまでたどり着きました。もはや、車一台が通るのもやっとの道です。

 

でも、すごくのどかな風景ですよね。

 

この瞬間、僕の頭の中で何かが閃きました。例えば、ずっと向こうに見える一軒屋が自宅だったとします。

 

すると、そこには自分の妻がいて、子供がいるわけです。そして、おそらくですが、近所に両親とか親戚が住んでいるかもしれない。

 

幼なじみが住んでいるかもしれません。

 

つまり、自分が日本のどこかで生活していたとして、自分の居場所を決めるのは、自分以外の人物、例えば、家族であったり、友達であったり、そういった人と人の繋がりなんですよね。

 

そして、僕の家族は浦安に住んでいます。僕の居場所は浦安なんですよ。

 

浦安で生まれ育った僕の子供達は、もっと浦安への思い入れが強くなるのでしょうね。

 

浦安市長が以前、「若者というのは、家族ができて初めて地域との繋がりができる」っておっしゃってましたが、確かにそうだなぁと思いました。

 

日本のどこに住んだとしても、良いところもあれば、悪いところもあるわけです。でも、家族が住んでいるところが自分にとっての居場所なんですよ。


ほら、ちょっと飛躍しますけど、昔、日本人がハワイに移住したことがあったでしょ? 日系のアメリカ人でハワイ出身の人たちって、米国本土でもすっごく活躍していたりもします。


でも、すっごく過酷な環境だったんだそうです。でも、彼らが頑張れたのは、そこに家庭があったからなんだと思いました。


すっごく簡単なことで、すっごく当たり前のことなんですけどね。忙しい毎日の中では、そういうことにも気づかないもんなんですね。

 

いつの間にか、自分にも子供が出来て、浦安という場所との繋がりが出来ていたんですね。

 

逃避行に出て良かったと思いました。

 

それにしても、ここ、どこなんでしょうか?


通行人がどこにもいません。


ま、まさか、峠を越えているうちにパラレルワールドに入ってしまったのではないかと怖くなってきました。


ほんと、誰もいないんです。


誰カァーーー!


やっとのこさ車道に出てきました。


車が通り過ぎてなぜか安心しました。


もう、ここがどこなのかなんて気にしません。とにかく浦安に帰るのです!


スマホから通話専用のガラケーに変更したことを今になって少し後悔しましたが、なんだか楽しいです。


やっと、人通りのある道路に出てきました。


誉田という場所なんでしょうかね。「お! これ、いいじゃん!」と思ったのは、車道の路肩にある自転車レーンです。


ここまで分かりやすく矢印があれば、自転車で走りやすいし、歩道を突っ走る人も減りますよね。


浦安だと、シンボルロードという大通りの歩道を、日の出地区の方から駅に向かって自転車で突っ走ってくる小中高生とか、サラリーマンの方が多いんです。


朝とかは赤信号でも構わず突っ走っていくことが多いですし、小さな子供が歩いていたり、ベビーカーを押している人がいても、気にしなかったり。


かといって、歩行者が自転車レーンを歩いていたりもします。


僕が、浦安の日の出地区を心から好きになれないのは、こういう雰囲気とでもいいましょうか。


自分に素直な人が多いのかもしれません。


ということで、駅前の入船地区という場所では誘導員のオジさんが立っていたりもするんですが、どこまで効果があるんでしょうか。


でも、おそらくなんですが、自転車レーンを完全に分離してしまえば、こういう自転車のトラブルも減ると思いました。


ほら、浦安のシンボルロードにこういう自転車レーンがあれば素敵だと思いませんか?


歩行者は歩きませんから。


小学生が運転する自転車とか子ども乗せ自転車とかは、歩道を走ってもらって、突っ走りたい人はシンボルロードの車道を走ればいいんですよ。


自転車レーンに路駐している車は、ヨーロッパとかだとすぐに取り締まりを受けますよね。浦安でやればいいんですよ。


誘導員のオジさんをたくさん配置したって、いなくなれば元に戻ります。要は、都市設計で何とかする話なんだと、この自転車レーンを見て思いました。


でも、ちょっと、これは厳しいですね。


そうそう、ヨーロッパとかは自転車大国なんですが、日本と違うことがあります。


ヘルメットをつけることが普通なんです。


日本だと、大人がママチャリに乗ってヘルメットをつけませんよね。なので、安全面でどうやって配慮するかという話も重要なんじゃないだろうか。


「はい、自転車は車道を走ってね!」と言われても、ノーヘルだと恐いですよ。


左に曲がれば、千葉市街なんだそうです。


さっき、看板を信じて大変なことになりましたが、今回は大丈夫でしょうか。


も、もはや自転車レーンが白線の上になっちゃってます。それに比例して自転車マークが小さくなるって、すごいなと感心しました。どういうテンプレートを用意してるんですかね。


どうやら、「誉田」という地域なんですね。


そういえば、JR京葉線でも「誉田行き」ってありました。へぇ、ここが誉田なのか。


住みやすそうな街です。


車道を走りながら気楽に走っていきます。


緩やかな下りなのかな。下ハンドルを持って、時速40kmくらいで走って行きます。


誉田から「蘇我」に戻ってきました。輪行の時に、外房線に乗り換えた場所です。


ほら、JR京葉線に乗ると、「終点、蘇我まで」って耳にするでしょ? あの蘇我です。


たぶん。


357号線で東京方面に向かいます。


ここまで来れば安心です。道には迷いません。


たぶん。


でも、思い出しました。


357号線って、トラックとかがバンバン走る、ローディーにとっては結構、デンジャーな道路だったんです。


浦安から江戸川サイクリングロードに入る時には、歩道をソロソロと走るんですが、そんな暇はありません。


構わずに走ることにします。


信号待ちでふと川を見ると、たくさんの亀たちが日光浴をしていました。


僕、こういう同じ形をした丸いものがたくさん並んでいると、鳥肌が立って気持ちが悪くなります。


漫画「トクボウ」の朝倉警視もそうでしたよね。


どうしてなんでしょう?


ケーズデンキが目印です。


千葉市ですかね。


ここまで分かりやすい看板だと、さすがに安心です。


千葉都市モノレールの市役所前駅です。


モノレールに乗ると、動物公園に行くこともできます。


今度、新人パパさんたちのために、浦安市から千葉市まで、象さんやキリンさんを見に行く方法をご紹介しますね。


この辺って、路面が綺麗で、結構、走りやすいです。


いかにも千葉市って感じの風景なのかなと勝手に感じました。


さすが、県庁所在地。スケールが大きいです。


357号線をまっすぐ走っていると、途中から自転車で走れなさそうなエリアに入ります。


休憩をして2個目の携帯ヨウカンを食べている最中、、、


「そうだ! 習志野市を見に行こう!」


と思いまして、早速、市街地に入って行くことにしました。


おそらく、習志野市だと思います。


あり? 公園の名前が、、、


さすが、習志野市。

 

たぶん、習志野市。

 

よく手入れされた綺麗な公園です。


とてもリラックスできますね。


ここは、戸建街でして、マンションがたくさん並んでいる場所とかもあったのですが、すでに走行距離が80kmを超えました。


少し疲れていて、写真どころではなかったりもします。


団地が見えてきました。


習志野市って、浦安市と街並みが似ている感じがするのは気のせいだろうか?


そして、習志野市から船橋市に入って行きます。


僕的には、船橋市というのは苦手なエリアだったりもします。


すごい渋滞で、歩道をソロソロと抜けることにします。


「ふなっしー」で有名な船橋市です。


ふなっしーとか、くまモンとか、ヒットするキャラクターを作ることができるデザイナーさんって、素直に尊敬します。


でも、この通り、すっごく苦手なんです。車道はトラックがバンバン走ってます。転んだら死ねるかもしれません。


かといって、歩道に逃げると、途中で横断歩道がなくなって、ビンディングシューズで陸橋を渡らなくちゃいけなかったり。

 

船橋から荒川サイクリングロードとか江戸川サイクリングロードに入る時には、どうしているんでしょうかね。

 

船橋のローディーに出会ったらご教示頂こうと思います。

 

この付近の歩道って、結構、荒れてたりもします。


大量のタバコが落ちていたり、まあ、もう、僕、そういうのが苦手なのです。

 

大網白里市から千葉市へのヒルクライムで脚を使い果たして、バテながら市川市を目指します。

 

やっと江戸川を越えて、市川市に入れそうです。

 

でも、あら不思議。出発前の「逃げたい!」という気持ちがなくなって、「浦安に帰りたい!」という気分になるんです。

 

頭や肩に乗っかっていたストレスがなくなって、すっかり元気になりました。

 

そして、357号線沿いから浦安市の美浜地区に入って行きます。


皆さん、ご存じの道ですよね。


やっぱり、浦安って、荒川サイクリングロードと江戸川サイクリングロードの間にあって、自転車好きには最高の環境なんだと実感しました。


浦安の日の出地区に帰ってきました。


やっぱり、家族が待っている日の出地区が僕にとっての居場所なんですよね。


色々な場所を走ってきて、気づいたのはそれだけでした。


でも、大切なことだと思いました。