輪行しながらロードバイクで九十九里浜まで行って、房総半島を横断したつもりで浦安まで帰ってきた(前編)

 

2015年5月1日

 

こんにちは。

 

突然ですが、ロックが好きなお父さんたちなら、「キノコパワー」というフレーズをご存じかと思います。

 

そうです。筋肉少女帯というロックバンドの名曲「キノコパワー」です。

 

筋少って、大槻ケンヂさんの独特の世界観と、日本トップレベルの演奏力が魅力ですよね。

 

で、この曲というのは歌詞を見てお分かりの通り、どこか遠くへ逃げたいというテーマでして、キノコパワーとは関係なくて、もともとは「ゴ-ウエスト」という名前だったんだそうです。

 

http://king-show.eplus2.jp/article/105025571.html

 

でも、どういうわけかファンの人が「キノコパワー」と聞き違えてしまって、その方がインパクトがあると思った筋少の人たちが、その部分だけキノコパワーに変えてしまったそうです。

 

で、聞いてもらえば分かるんですが、少し暗い感じの曲調の中で、それを打破するかのようにオーケンさんが、

 

「キノコパワー! キノコパゥワァー!キノコパゥワァァアー!」と叫び続けるわけです。

 

いや、もう、この曲、仕事と育児と家庭で消耗している保育園パパの心を代弁してくれるような感じがして素敵なんですよね。

 

僕的には。

 


前置きが長くなりました。

 

いきなりの筋肉少女帯トークで、日本全国の保護者の皆さんはドン引きになったことでしょう。

 

いえ、僕だって男ですからカッコつけたりもします。例えば、ほら、未婚女性から「いつもどんな音楽を聴いてるんですか♪」と尋ねられたら、

 

「うーん。最近は忙しくてあまり聴けないけど、コールドプレイとか、オルタナ系かな?」

 

と答えたりもします。

 

ああ、何をカッコつけているんでしょうか。筋少が好きだとか、アンパンマン体操をフルコーラスで歌えるとかって、何だか気恥ずかしかったりします。

 

さて、筋少のキノコパワーという曲では、歌詞には入っていないのですが、アルバムではこんなイントロがあります。

 

「昔ある歌手は遠くへ行きたいと歌って喝采を浴びたが、遠くへ逃げたいと歌う僕をシスターストロベリーは恥じているようだった」

 

パパさんたちにとって、何だか分かる気がしませんか?

 

特に男性に限ったことではありませんし、ストレスの理由も色々ですよね。子育てとか、仕事とか、保護者やご近所さんとの関係とか、満員電車の通勤とか。

 

僕の場合は、保育園での保護者関係のストレスが95%を占めていて、将来、今までの経験を元にアクション小説でも書いて出版しようと思います。

 

冗談です。

 

そんなストレスが少しずつ蓄積すると、どこか遠くに逃げたくなるって気持ちがあると思うんですよ。

 

でも、現実的には無理な話だと思うんです。

 

自分を追い詰めてしまって、メンタルを壊しちゃった人の話を聞いたりすると、すごく大変そうです。

 

他人事じゃないと思います。

 

そうやって悩んで追い詰まるよりも、一時的に遠くに逃げちゃえばいいんですよ。

 

育児中のストレスなんて、所詮、時間が過ぎれば何とかなるって聞きますし。

 

こういう大変な時期というのも、振り返ってみれば楽しい人生の1ページなんですよ。

 

たぶん。

 

ということで、遠くに逃げることにしました。

 

うちのシスターストロベリーは、「僕が遠くへ逃げたい」と言っても、あまり恥じません。

 

「あまり遅くならないように、車に気を付けて帰ってきなさいね♪」

 

とは言われます。

 

僕は、まるで、小学生のようです。

 

そして、思いっきり逃げ回って気持ちが楽になったら、頭をリセットして家庭に戻ってくればいいんですよ。

 

いや、決して、妻や子に不満があるわけではないのです。

 

元気なお父さんの方がいいでしょ?

 

ということで、我ながら屈折した考察と、開き直りの結論によって、自転車に乗って現実逃避の小旅行に出ることにしました。

 

この時、妻には行先を告げていなかったりもします。

 

どこか遠くに逃げようと思いましたが、保育園パパが使える時間は限られています。せいぜい半日、よくて1日が限度だと思います。

 

それと、「電車やドライブで遠くに行って、景色を見たところで大してストレス解消にもならんだろう」と思いました。

 

ということで、ロードバイクを電車に持ち込んで、適当なところで途中下車をして、九十九里浜に行くことにしました。

 

ええ、もちろん、たった1人です。

 

男というのは、寂しがり屋でもあり、時に孤独になりたいという、非常に厄介な生き物だったりもするのです。

 

そこから房総半島を横断して浦安まで帰って来るというルートです。正しくは暴走半島の首根っこスレスレの短い距離を走ってくるだけですが。。。

 

走行距離としては100kmくらいでしょうかね。

 

今、気づきました。僕のパソコンでは「ぼうそうはんとう」と入力して変換すると、ナチュラルに「暴走半島」になります。

 

どうしてでしょうか。

 

目的地が遠いとか、時間が限られている時、僕は「輪行」をすることがあります。輪行というのは、公共交通機関を使って自転車を運ぶことです。電車とか船とか飛行機とか。


まあ、飛行機に乗せてまで輪行はしませんけど。


で、知らない人がいると思いますのでご説明しますと、ロードバイクというのは、こうやって分解することができます。


僕の愛車のサンダーストラック号が「おい、マジかよ!」と言いたげです。


土曜日の早朝、新浦安駅前でピチピチのサイクリングウェアを着たオジサンが、自転車をバラしているというのは、少々、気持ちが悪いかもしれません。


でも、本人は一生懸命なのです。カーボンフレームに傷が入ったら泣くしかありませんから。


慣れないと、リアディレーラー、、、後ろのギアの変速機なんですが、、、を壊してしまうことがあるんですが、プロテクターをつけています。


ここからは写真中心でご紹介しますね。


こうやって、自転車用の袋に入れます。僕のお気に入りはオーストリッチというメーカーの輪行袋です。


「おし、行くぞ!」と思って巾着袋を締めようと思ったら、黄色のヒモがキレました。


縁起が良いです。


新浦安駅に置かれた袋入りのサンダーストラック号。


どう見ても不審物です。


そして、ピチピチのウェアにサングラス、バンダナを付けた中年男性。


どう見ても不審者です。


片時もサンダーストラック号から離れられません。


「ねぇ! 着いた!?」


飼い主に似てせっかちなサンダーストラック号が腕を出してきます。


電車が来るまで、こうやって妙な空想をしながら待つことにします。


そして、JR京葉線の蘇我行の各駅停車に乗ります。

 

電車の先頭とか最後尾の車両に乗ろうと思ったのですが、土曜の早朝で、誰もいませんから、こうやって置いておきます。

 

混みあっている時にこれをやると、大迷惑です。

 

僕の格好が格好なので、気持ち悪くて誰も寄り付かないだろうと。


さらば浦安!


しばらくのお別れです。


誰もいません。


こういう非日常的に見える光景が癒しになったりもします。


横になって寝ようかな、、、いや、ダメです。


とりあえず、終点の蘇我駅まで来てみました。


実は、この時点で、どこまで輪行をするのか決めていなかったりもします。


1人で輪行をする時は、のんびりとご飯を食べることもできなかったりしますし、自転車があるので、駅のトイレに入れなかったりもします。


いいんです、それで。


土曜日の朝の蘇我駅です。


実は、僕、千葉県に住んでいますが、千葉県のことを全然知りません。


駅員さんに「あの、九十九里浜に行きたいのですが、、、」と尋ねたら、「外房線に乗ってください」という話でした。


たぶん外房線の乗り場と思われる場所で待つことにしました。


僕、日本人だったはずなんですが、ローマ字がないと読めない駅名がいくつかあります。


「おお、旅に来た!」って感じで盛り上がってきました。


でも、どこで途中下車すればいいのだろうか?


何気にリラックスしていそうなサンダーストラック号。


たぶん、居眠りしています。


とりあえず、外房線に乗って、ボーっとしていると、なんだか景色が変わってきました。そろそろ大網に着くころでしょうかね。


ウォー!


これはすごい。


旅に来た!


遠くに逃げている感があります。


この雰囲気、癒されます。


外房線の大網駅に着きました。


電車にお別れです。


ありがとう!


行ってしまいました。


ここからは、サンダーストラック号と、僕の身体だけで九十九里浜に行って、浦安まで帰ってくることにします。


駅の裏手でサンダーストラック号を組み立てることにします。


小さな水路の橋の上なんですが、なぜかものすごく大きな魚が泳いでいてビビりました。


「プッハー!」と深呼吸をしていそうなサンダーストラック号です。


急いで組み立てている時に、駅付近の清掃をしているスタッフのおじさんが寄ってきました。

 

おじさん:「どこから来たの?」

 

僕:「浦安です」

 

おじさん:「へぇ、浦安から何しに来たの?」

 

僕:「・・・・」


大網駅の周辺です。


そんなにド田舎でもなく、何だか住み心地が良さそうです。


近くを通りがかった人に尋ねたら、「大網街道を進めばいいんだよ」と教わりました。


「すぐそこの交差点を左に曲がって、あとはずっと道なりに進めば、海に着くよ♪」と教わって、何だか安心しました。


道に迷うこともなさそうです。


大網街道です。


この時、自分の考えが甘かったことに気付いていなかったりもします。


ロードバイク乗りによくあることですが、遠くに行きたいと思って、頑張ってペダルを漕いだとします。


でも、思ったよりも景色が変わらなくて、ステレオタイプだったりもします。


イオンがありました。


ヤマダ電機。


auショップ。


ファッションセンター しまむら。


デニーズ。

 

看板が見えてきました。


大網駅前で海岸への道順を教えて頂いたのですが、、、確かに、目の前の交差点を左に曲がって道なりに真っ直ぐなんですが、すっごく遠いんじゃないだろうか。


すでに5~10kmくらい走っている気が。。。


ケーズデンキ。


でも、すごく広い田んぼが見えてきました。


そうなのです。浦安には田んぼがありません。体験用みたいな小さな田んぼはありますが、ガチの農家っていないはずなんです。


ああ、僕って、やっぱり日本人だなぁ。田んぼがある景色って、すごく癒されます。


そういえば、以前のエントリーで、千葉県の白子町という自治体の保育料がすごく安いって話がありましたよね。

 

白子町をまわって九十九里浜に行こうと思いました。


道路はずっとこういう感じです。歩道がほとんどない時もありました。


なので、あまり走りやすいとは言えませんね。

 

思ったよりも交通量が多いです。

 

そういえば、大網駅から走ってくると、軽自動車が多い印象がありました。

 

右に行くと白子町ですね。


白子町に入りました。


当然ですが、僕以外にローディーの姿はどこにもありません。


縦長の写真で恐縮です。

 

住宅の前に看板があったので、この部分だけ切り抜いてみました。

 

海と温泉とテニスの町なんだそうです。

 

http://www.town.shirako.lg.jp

 

シンボルキャラクターの「元気くん」です。プロフィールはこちら↓

 

http://www.town.shirako.lg.jp/0000000862.html

 

そういえば、浦安市の公式のシンボルキャラクターって、あったっけ?

 

のんびりとした景色です。


4月初めの頃だったのですが、暑くもなく、寒くもなく、結構、快適でした。


今回のサンダーストラック号の装備。


いつも通りの平地仕様です。


100kmくらいの距離なので、ヨウカンを2個持って来たくらいでしょうかね。


軽量ホイールにしようかどうか悩んだのですが、35mmセミディープのホイールにしました。


エアロポジションを取るつもりはなくて、人も車もない状況で疲れた時に使うエアロバー、、、僕的にはヘナチョコバーと呼んでいます、、、もそのままくっつけてきました。


このド平地仕様が、あとで大変なことに。。。


オーストリッチの輪行袋とリアディレーラーのプロテクターは、こうやってボトルケージに取り付けています。


白子町の中心部に向かって走っていたら、川が見えてきました。


こっちが海側。


こっちが、上流。


綺麗なお花たちです。


立派なビニルハウスが見えてきました。


おや、近くに、見慣れないものが。。。


野菜の自動販売機。


へぇ。こういう自販機って、あるんですね。


白子町では、ミートショップカネサカというお店の「つくね」が有名なんだそうです。観光ガイドにも載っています。

 

http://himeharuzemimobara.blog.fc2.com/blog-entry-171.html

 

確かに、駐車場は一杯で、お店の中もすごい行列です。

 

中に入ったら、普通のお肉屋さんでした。

 

でも、「つくねは1人20個まで!」という但し書きがありました。

 

つくねを20個ってすごい。

 

でも、皆さん、本当に限界リミットの20個ずつ注文してました。

 

厨房では、3~4人のご婦人たちが、必死につくねをつくっていました。鶏肉のハンバーグを揚げた感じみたいでしたね。

 

10分間くらい待って、ようやくレジに到着。

 

「あ、あの、、、すみません。僕、浦安から自転車で観光に来たんですが、たった1個だけって、頂けないでしょうか?」と尋ねました。

 

「順番なので、30分くらい待って頂きます」とのこと。

  

「30分? あ、あの、冷めていても構わないので、一口だけでも、有名なつくねを食べてみたいのです。」

 

だって、ほら、普通、こういう時、「ああ、浦安から来たの? だったらほら、私のやつ、一個だけあげるわよ♪」という展開を期待したんです。いえ、ちゃんとお代はお出しします。

 

全くそんなことはなくて、「何だよ、アイツ」的な視線がビンビンでした。

 

浦安って言っちゃったのがミスったかなぁ。。。

 

千葉県で嫌われているのかなぁ。。。

 

「白子町に来た! 名物のつくねです!」という感じで、お店の皆さんと記念撮影をして、、、という展開を期待していたのですが。

 

けれど、たった1個のつくねを注文するというのも、確かに失礼かな。でも、たくさんのつくねを入れてロードバイクで走るのも大変だし。

 

残念ながら、つくねを諦めて帰ることにしました。

 

 

早く浦安に帰ろうと思います。

 

ヤル気がなくてすみません。

 

カラオケ屋さんです。

 

海です。

 

サーファーがいました。

 

左。


右。

 

さっさと帰ろうと思います。

 

平均時速40kmくらいでエアロポジションを取りながら、全力で白子町を脱出しました。

 

涙を拭いて浦安を目指します。

 

ありがとう! 外房!

 

83号線を大網に向かって走って行きます。

 

そして、傷心に浸っている暇もなく、衝撃の展開が。。。

 

後編に続きます。