④ 子どもと一緒に松ぼっくりを集めてみた

 

浦安市の新町エリアの日の出地区に引っ越してきて、最初に驚いたのは、土日の公園で子どもを連れているパパさんたちの多さでした。ママさんよりもパパさんの方が多い時が珍しくありません。

 

僕も、父親として、自分なりに、、、やれることはやろうとしています。平日に子どもをお風呂に入れたり、掃除機をかけたり。

 

休日に子どもを公園とかで遊ばせたり、風呂やトイレの掃除をやったり。

 

結婚してから今まで、妻に風呂やトイレの掃除をさせたことがありません。

 

それでも、フルタイムで働きながら子育てをしている妻の苦労に比べたら、楽なもんだと思います。せめて、土日は子どもたちを外に連れ出して、少しの時間でも妻に休んでもらわないと申し訳が立ちません。

 

けれど、浦安の新町エリアのパパさんたちにとって、それくらいは珍しいことでもなくて、保育園の送りとか迎えまで、自然体でサラリとこなしている人がとても多いです。

 

そういうパパさんを見ると、「ああ、自分はダメだなぁ。。」と劣等感に苛まれたりもします。さて、子どもたちをどこかに連れて行くことにします。

 

浦安市の総合公園に来てみました。子どもが「今日は公園の遊具は嫌。ダッシュしたい!」と申しておりましたので、ダッシュするために来てみました。

 

すると、子どもたちが方向を変えて、松林の方に入って行きます。どうやら、松ぼっくりを見つけたようです。辺り一面にたくさん落ちていて、空を見上げると枝にもたくさん。


海の近くだし、クロマツですかね? 植物学は専門外です。なぜか、土岐麻子さんの Norwegian Wood という曲が頭に流れてきました。

 

こういう時、パパさんには2通りのタイプがあると思います。① 子どもの目線で笑顔一杯でニコニコと遊ぶパパさん。② 子どもたちのペースに合わせて遠くから見守るパパさん。言うまでもなく、僕は②です。

 

とはいえ、父親として何もしない訳にもいきません。何か、勉強になることを、、、って、何だろう? 相手は保育園児です。こうやって考えるのも親として大切なことなのでしょうね。

 

父:「ほら、見てごらん。松ぼっくりって、この木のなんだと思う?

 

子:「うーん、分かんないや」

 

父:「これはね、すっごく硬いけど、実なんだ。中に種があったんだよ」

 

子:「この木の赤ちゃん?」

 

父:「うん、まあ、そうだね。このトゲトゲみたいなのって、何だと思う?」

 

子:「うーん。なんだろ? 葉っぱ? でも、トゲトゲしてるよね」

 

父:「そう、これが葉っぱなんだ。針葉樹って言うんだよ」

 

子:「シンヨウジュ?」

 

父:「そう。針のことだよ。植物には、色々な形の葉っぱがあるんだよ」

 

子:「ふーん。パパ、松ぼっくりを集めようよ♪」

 


今一つのレスポンスです。松ぼっくりをたくさん集めることに夢中です。どうも、自分が子どもの時と違うようです。

 

僕が保育園児だった頃は、松ぼっくりが、どうしてこの形になっているのか、中がどうなっているのか、とても不思議で、友達とかを放っておいて、バラバラに分解していました。

 

そもそも、僕は、松ぼっくりが何のために落ちているのか、その意味をずっと考え続けるような子どもでした。子どもの時から変わっていたようです。

 

植物の葉っぱの形が違うことに悩んだりしました。こういうところが、我が子に遺伝していなくて、何だかホッとしました。

 

そして、一生懸命に松ぼっくりを集めている子どもたちの姿をボーっと眺めながら、学生時代、講義でボーっと聞いていた教官からの植物生態学の話を思い出しました。

 

今から振り返ると、「なるほど」って思いました。ほら、子どもたちが保育園でこういう歌を習ってくるでしょ?

 

まつぼっくりがあったとさ~♪
たかいおやまにあったとさ~♪
ころころころころあったとさ~♪
おさるがひろってたべたとさ~♪

 

この唄って、すっごくミステリアスだと思いませんか? いや、そう思わないのが普通の親なのかもしれませんが。この2点が謎ですよね。

 

① 猿は本当に松ぼっくりを食べたのか?

 

② どうして高いお山の松ぼっくりなのか?

 

猿が松ぼっくりを丸ごと食べるというのは聞いたことがないです。松ぼっくりの中にある松の実を食べていたのだと思います。

 

松の実を食べていたとすれば、猿が拾っていたのは浦安で落ちているようなクロマツとかの松ぼっくりではないと思います。

 

食用になるほど松の実が大きくないですし、松の実自体が松ぼっくりから放出されてしまっているでしょうから。試しに、浦安で落ちている松ぼっくりをバラバラにすると分かります。

 

となると、松ぼっくりの中に、猿が食べても食用になるくらい大きな松の実が入っていたということになります。そのような松ぼっくりをつける松の種類は、日本ならば、ハイマツとかチョウセンゴヨウだと思います。

 

教官の話だと、こういう種類の松は、高山帯とか亜高山帯に生えているって言ってました。そういう松が生えているのは高い山です。2,000メートル級くらいの山にも生えることがあります。

 

だから、この唄では、「高いお山にあったとさ~♪」なんですよ。たぶん。

 

おそらくなんですが、この唄は、松ぼっくりが転がっているのどかな光景ではなくて、トレッキングの途中に猿を見つけて、その猿が松ぼっくりを食べようとしていたことに衝撃を受けたというエキサイティングなシーンのことなんじゃないかと勝手に思ったりもします。でも、ここまでは簡単に想像できるのです。

 

ここから先が謎なのです。その松が高山植物のハイマツだったとすると、樹高が1~2メートルとか、すごく低いです。地面を這うような感じです。這い松ですから。で、猿的には、手ごろな松ぼっくりをそのまま手で、もぎ取って食べることもできたんじゃないだろうか?

 

となると、この歌詞にある「コロコロ、コロコロあったとさ~♪」という状態の松ぼっくりは、実は、地面に落ちていなかった可能性もあるんじゃないだろうか?

 

ハイマツの松ぼっくりは、笠があまり開いてなくて、ずんぐりしていますから、木に実っている光景を見て、コロコロと表現できなくもないでしょうし。

 

一方、チョウセンゴヨウだったとすると、樹高が30メートルを超えることもあるでしょうから、落ちてきた松ぼっくりがあったとしても不思議ではありません。

 

でも、猿ですから、わざわざ落ちている松ぼっくりを拾う必要があるのかどうか?登ればいいじゃないですか。猿なんだから。でも、猿としてもあまりに高いところに登るのも、それはそれでアレです。

 

それと、この唄の猿がニホンザルだったとしたら、群れで行動しているでしょうし、チョウセンゴヨウの松ぼっくりがそんなにたくさん落ちていることってあるのだろうか? 雪が降ったらどうやって拾うのか?

 

となると、話が戻って、その猿が食べていたのは、ハイマツの木にくっついている松ぼっくりの中の松の実じゃないだろうか?

 

だとすると、どうして、この唄は、「拾って食べたとさ~♪」なんだろうか? 「取って食べたとさ~♪」になるはずじゃなかろうか?

 

うーん。分からない。たった4行の歌なのに、松ぼっくりの種類も特定できず、松ぼっくりが地面に落ちていたかどうかさえも分かりません。すっごくミステリアスな唄だと思います。

 

父親が余計なジレンマに悩んでいる間に、子どもたちが何かを見つけました。写真の右の方に青色のテントが見えます。一人の上品なご婦人が、ラウンジチェアに座ってテーブル上に松ぼっくりを並べて何かをやっていました。

 

すると、上の子どもが近寄って行きました。この辺、保育園慣れしているのかなと思いました。そして、次の瞬間、びっくりしました。

 

子:「こんにちは。何をしてるんですか?」

 

挨拶をしただけじゃなくて、「~ですか?」というきちんとした日本語を使ったんです。どこで覚えたんだろう? 正直、ウルウルしました。日の出保育園の先生方の教育の賜物だと思いました。

 

すると、そのご婦人もニッコリして、「今ね、クリスマスのリースをつくろうとおもって、こうやって松ぼっくりを集めて、形を整えているのよ♪」と、丁寧に教えてくださいました。

 

子どもたちは、その姿をジッと見て、一生懸命、学んでいる気がしました。そして、両手一杯に松ぼっくりを集めた子どもたちを見て、「これ、使ったらどう?」とビニール袋をくださいました。こういう出会いって素敵ですよね。

 

子どもたちと松ぼっくりたちを連れて帰宅です。とても誇らしげにママに松ぼっくりを見せて、満足顔の子どもたち。虫嫌いのママが「パパ、ここから虫とか出てこないわよね? 袋、開いてないわよね?」と心配している姿が可愛いかったりもします。


ついこの前まで、赤ちゃんだった気がしますが、楽しそうに松ぼっくりを集めるようになるんですから、「子どもの成長って早いなぁ」と実感しました。楽しい一日でした。今度は、子どもたちと一緒にクリスマスリースをつくろうかな? 料理は苦手ですが、クラフトは得意です。