4.保育園なのに教育が充実している理由

 

2014年12月14日

 

日の出保育園に子どもを預けてから、驚いたなぁ、ありがたいなぁと思うことがあります。

 

家に帰ってきた子どもが、長い歌を覚えていたり、似顔絵などを描けるようになっていたり、文字を読んだり書けるようになってきました。何より、自分の身の回りのことを、自分でやろうとします。

 

幼稚園だと年少、年中、年長でのグループをつくって縦断的な生活をしたり、なんと、料理まで学んで帰ってきたりします。料理が出来ない父親として、その時点で、うちの子どもは父親を超えました。

 

うちの世帯は、子どもに英才教育をするつもりもなくて、実に適当です。近くの私立幼稚園に入れるつもりもありませんでした。裏を返せば、日の出保育園に子どもを預けて、充実した教育を受けられると思っていませんでした。

 

だって、ほら、「幼稚園は学校」「保育園は福祉施設」とかって、よく聞くでしょ? 安全に、元気で、楽しく生活できれば、それで十分だと思っていたんです。だからこそ、日の出保育園に預けて、子どもたちがきちんとした教育を受けることができて、すっごく驚いたし、感謝しています。

 

日の出保育園の保護者からは「英語教育をやってほしい!」とか「リトミックをやってほしい!」という意見もあります。英語教育については浦安市が頑張れば可能だと思いますが、もっと根幹の教育をやってもらっている気がします。


日の出保育園って、どう考えても幼稚園レベルの教育をしていると思うんです。新制度では、「保育園型認定こども園」というタイプの施設があるでしょ? 実際には、看板を「日の出こども園」にしてしまっても違和感がないくらいだと思います。


でも、日の出保育園児の保護者でさえ、それがどうしてなのか、あまり知らないと思います。これが普通だよと思っているかもしれません。


これから日の出保育園を利用しようと考えているパパやママは、さらに何も分からないと思います。

 

「日の出保育園は福祉施設なのに、どうして、こんなに教育が充実しているのか?」

 

不思議ですよね。日の出保育園だけに限ったことじゃないんですが、浦安市では、新制度が始まるずっと前から、幼稚園と保育園の連携、つまり「幼保連携」によって、保育園児に教育を受けさせようという取り組みがなされています。

 

この冊子を持っている人って、いますか? 見たことがある人っていますか?

 

浦安市就学前「保育・教育」指針 

改訂 いきいき☆浦安っ子

 

です。真ん中の「☆」が良いセンスだと思います。でも、どうやって読むのでしょうかね?

 

「ネットで見た!」という保護者は少ないと思います。理由は後で説明します。

 


この資料は浦安市こども部保育幼稚園課のページでPDFをゲットすることができます。

 

http://www.city.urayasu.lg.jp/kodomo/hoiku/renkei/1000923.html

 

浦安市では、小学校に就学する前の子どもたちをどうやって保育するか、そして教育するか、ということについて指針がつくられています。指針というのは、ガイドラインとも言います。

 

そうです。日の出保育園では、適当に保育をやっているわけではなくて、きちんとしたガイドラインに基づいて保育が行われているようです。

 

冊子を横から見ると、結構な厚さです。

 

これが、浦安市内の公営保育園に配布されて、7つの園で保育の質に差がでないように配慮されています。

 

表紙のイラストを見ると、何だかホンワカした印象があると思いますが、中身はとても気合いが入っています。

 


 

ただ、浦安市のサイトでは分割された状態の指針がPDFで公開されていて、スマートフォンで閲覧しようという気になれません。

 

内容をHTML化して、ネット検索ですぐにヒットするようにすれば、この指針の存在をより多くの保護者に知ってもらうことができるかもしれません。



 このイラストを描いた人、上手ですよね。ああ、こういう才能をもって生まれたかった。



全体像を分かりやすく模式化したものです。上の段が小中学校、下の段が幼稚園や保育園で注力する部分だと思います。

 

実は、頭の中で思い描くイメージや理念を簡単なポンチ絵で表現するのは、すっごく大変です。そのエッセンスがたった一つのページに凝縮されています。

 

下の段にあるように、浦安市の幼稚園や保育園で育てたい「子どもの力」というのは、「熱中力・体力」と「人間関係力」と「基礎生活力」なのだそうです。

 

ここでベースをつくって、浦安市の小中学校で目指している「浦安市教育ビジョン」にリンクさせるという話なのでしょうね。


そして、それら全てをひっくるめて、上の図にあるように、子どもの「生きる力」を育みたい。そういうことだと、勝手に解釈しました。



上の写真を見るとよく分かるのですが、幼稚園には「教育要領」、保育所には「保育指針」というものがあるわけです。

 

で、浦安市の場合、その二つがバラバラで動いているんじゃなくて、『浦安市就学前「保育・教育」指針 いきいき☆浦安っ子』でまとまっているんだと思います。

 

例えば、3歳の子どもを保育する場合にはこのような指針があります。


保育する中で、「どのような目標があって、子どもがどのようなことを経験して、どのレベルまで到達させるのか?」とか、「保育者(要は、保育園の先生のこと)が子どもに対して、どれくらいのアクションを行うのか?」といったことがきちんと決められています。

 

さらに、「食育ではどのような目的や役割があるか?」とか、「子どもの家庭とはどのように連携するか?」といったことまで、きちんと明文化されているわけです。

 

具体的な取り組みも驚くほど練られています。例えば、「砂遊び」のページを開けて見ます。こちらが3歳児用の指針です。


保育をする上で、どのようなポイントが重要なのかが、事細かにリストアップされています。

 

で、これが「単なる保育なのか?」というと、個人的には違うと思います。どう考えても「子どもへの教育」だと思います。素晴らしい!

 

こちらが4歳児の砂遊びについての指針です。

 

画質が悪くてすみません。興味があれば浦安市で指針をもらえると思います。

 

「3歳児も4歳児も一緒だろ?」と思っていたら、全然、違うんですよ。ほら、3歳児から4歳児になると、子どもがすっごく成長した感じがありますし、実際に成長しているわけです。

 

すると、同じ砂遊びであっても、子どもの教育のために重視するポイントというのが変わってくるんだと思います。しかも、抽象的な書き方ではなくて、先生たちが分かりやすいように、かなり具体的に書かれていると思いました。

 

こういうガイドラインが、砂遊びだけでなくて、様々な活動について用意されています。日の出保育園は福祉施設だけど、教育施設としての実力がある理由を分かって頂けたと思います。

 

新制度では、幼保連携型の認定こども園が注目されています。今まで、幼稚園と保育園で差があったような印象があります。でも、浦安市では、かなり前から、幼保連携という対応がなされていたんだと思います。

 

浦安市の保育園の場合、さらにすごいのは、幼保連携だけじゃないんです。幼保に加えて、小学校とも連携を図っています。つまり、「幼保小連携」という取り組みです。

 

こういう取り組みは、全国に向けて胸を張れることです。浦安で子育てをする際に有り難いなぁと感じます。

 

で、日の出保育園を含めて、浦安市の保育園での教育のレベルを支えるのは、先生方の努力と実力です。

 

民間の保育園と比べて、圧倒的にすごいのは、日の出保育園のような浦安市の公営保育園では、百戦錬磨のベテラン保育士がたくさんいるということです。


もちろん、民間の保育士さんたちも頑張ってくださっていますが、公営保育園においても、安心して子どもを預けられます。

 

そして、このガイドラインでは、先生たちのキャリアに応じた専門性とか役割についてまで、きちんと記載されています。

 

素人からすれば、どう考えてもベテランの9年目の保育士ですら、「中堅」なんですよ。驚きです。主任保育士はキャリア10年以上。この計算だと、園長さんは、キャリア20年以上ということになりますよね。

 

日の出保育園のH26園長さんは、保育士としてのキャリアは30年くらいあるんじゃないだろうか?

 

それと、このガイドラインで面白いのは、副園長に「スーパーバイザー」としての役割があることですよね。


確かに、定員が100名を超えるようになると、園長だけでは全体の運営は無理で、副園長の役割というのがすっごく大切になってくるんだと思います。

 

今度から、日の出保育園で副園長さんを見かけたら、副園長さんと言わずに、

 

「スーパーバイザー」と呼びましょう。

 

理由? 「だって、カッコいいじゃないですか」(遠藤憲一さん風)


おっし、次は園長さんの部分だ。「グレート・スーパーバイザー」なのか?

 

園長の専門性:

 

「地域との連携の推進役としての力量を高める」

「時代の変化や地域の子育てニーズに対応できる保育と子育て支援の方法について理解を深める」

 

地域との連携!!

時代の変化や地域の子育てニーズに対応!!


なんだ、日の出保育園はすでに大丈夫だ。

 

このガイドランは、元々あった指針を改訂してつくられたんですが、その委員会のメンバーを見て驚きました。あ、ちなみに、先生方のお名前を大公開してもいいのですが、照れるかもしれないので、マスクしておきました。

 

この指針の改訂では、保育園関係者と幼稚園関係者が集まって、特定の年齢毎にグループをつくって対応されたようです。メンバーも、園長とか副園長、主任クラスです。

 

実際に参加された先生の話だと、保育園と幼稚園の先生の間で、かなりツッコんだ話し合いがなされたという話を耳にしました。

 

きちんとアドバイザーの先生までおられます。千葉大学の砂上史子先生です。知らない人には、彼女がどれくらい凄いのか分かりません。

 

でも、こういう時は、研究費をどれくらいとっているかで、大体想像がつきます。

 

こちらのサイトをみてください。ズラズラと並んでるでしょ? 実績があって、研究者としての能力が高くないと研究費の獲得は難しいです。



たくさんの研究費の補助を受けている砂上先生は、かなりの実力者だと思います。

 

さあ、どうでしょう? 浦安市の取り組みって、素晴らしいと思いませんか?

 

「日の出保育園では、子どもたちへの教育が幼稚園なみに充実している」と胸を張って言えます。

 

また、そのシステムは、一朝一夕につくられたものではなくて、浦安市内のたくさんの保育園の先生方と幼稚園の先生方が、すっごく努力して、頑張ってこられた成果だと思います。

 

ここでは幼保連携を中心に取り上げましたが、実際には、幼保「小」連携までを考えてくださっています。

 

そのシステムは、浦安が日本に誇れるものだと思います。保護者の皆さんに、このような素晴らしい取り組みを知ってほしいと思いました。

 

なので、書きました。